(掲載日:2024/2/28)
アキレス(株)は、特定の作物向けに開発した土壌消毒用生分解性マルチフィルム『ビオフレックスマルチGM』(こんにゃく芋向け)を、2024年3月1日(金)より全国で発売します。
農業分野においても環境負荷の低減が推進される中、群馬県では特産品であるこんにゃく芋の栽培で使用される土壌消毒用フィルムについて、ポリエチレンフィルムから生分解性フィルムへの切り替えが検討されていました。こんにゃく芋は病気に弱く、植え付け前の土壌消毒が不可欠であるため、県内全体で相当量の消毒用ポリエチレンフィルムが必要になり、使用後には廃プラスチックが膨大な量にのぼります。
産地の要請を受けて、アキレス(株)が提供した生分解性マルチフィルム『ビオフレックスマルチ』の試用では、生分解に要する期間に課題がありました。『ビオフレックスマルチ』は使用期間を3~4ヶ月と設定していますが、こんにゃく芋栽培で必要なのは3月からの1~2ヶ月とそれより短い期間でした。そこで『ビオフレックスマルチ』の生分解性を調整し、こんにゃく芋栽培カレンダーに適した生分解性を持つ土壌消毒用生分解性マルチフィルム『ビオフレックスマルチGM』(こんにゃく芋向け)を新たに開発しました。
『ビオフレックスマルチGM』(こんにゃく芋向け)は、こんにゃく芋栽培の土壌消毒に適した生分解性マルチフィルムとして業界初となるものです。土壌消毒終了後の施肥作業と同時に鋤き込むだけでフィルムを処理でき、省力化に大きく貢献します。また、廃プラスチック処理が不要なため、CO2排出量の削減につながります。さらに、ポリエチレンフィルムと同等のガスバリア性を備え※1、消毒後の土壌に被せることで消毒液の大気中への拡散を抑制します※2。
※1:徳島県立農林水産総合センターで、ガスバリア性試験を実施。
※2:産地で使用される複数の土壌消毒剤で、大気中への拡散を抑制する効果を確認。
『ビオフレックスマルチGM』(こんにゃく芋向け)は、日本バイオプラスチック協会が認証する「生分解性バイオマスプラ」マークを取得しています(登録番号1339)。アキレス(株)は生分解性フィルム開発で培った配合技術により、作物に合わせて生分解の期間を調整することが可能なことから、今後も利用者様や社会ニーズにお応えし、環境配慮型製品の開発、機能向上の取り組みを積極的に進めていきます。
■土壌消毒用生分解性マルチフィルム『ビオフレックスマルチGM』(こんにゃく芋向け)
発売日: 2024年3月1日(金)
規格寸法 : 厚さ0.02mm×幅210cm×長さ500m
–お問合せ先–
アキレス株式会社 農業資材販売部
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